登別市といえば登別温泉というくらい温泉で知られる町です。
JR登別駅があるので、ここが市庁所在地かと思えば二つ先の幌別駅になります。

1665年、美濃国(岐阜県)出身の円空上人は蝦夷地に渡り、霊泉霊地としての登別温泉を知り「観音仏」を作り、「のぼりべつゆのごんげん」と背に彫って奉納しています。

また、1797年には森瀬屋治兵衛により、硫黄の採取が行われていたという記録があるほど古い歴史を持っています。

1858年には同じく地獄谷で硫黄を採取していた岡田半兵衛が共同浴場を造り、後に湯守になった滝本金蔵が私費で温泉までの道路を開削し、温泉宿を経営しこれが登別温泉の始まりでした。

幌別に市役所があります

登別郷土資料館・白石城

明治に入り、新政府は戊辰戦争で敗れた仙台藩の白石城主片倉邦憲に幌別郡支配を命じました。明治2年に子の景範と孫の景光を中心として藩士150名を移住させました。

やがて廃藩置県を迎え、幌別郡支配を免じられると、自力移住派と開拓使貫属派に分裂。開拓使保護の一派は札幌白石と手稲に再移住しました。
また、鷲別(東室蘭と隣接地)にも移住しこの地の開拓の祖となっています。

昭和36年に幌別町から登別町に改名、昭和45年に市制施行しました。