とどほっけ村は、渡島支庁南東端にあった村です。
2004年(平成16年)12月1日に函館市に編入されました。太平洋に面した漁村で道内で最小の面積の自治体でした。
とどほっけ村の由来は、アイヌ語のトゥポㇰケ(山の走り根・の下・の所)に字を当てたものといいます。恵山の山裾を現したもの。
箱館6ケ場所が設定され、当時の椴法華と尾札部(南茅部)間は陸路が不便で渡船を使い通行屋を設定していました。この管理人が村役的な任を兼ねていました。
1800年以前は椴法華は尾札部場所の中の集落としており、それ以降は宮城県などから和人も増えて山越内(今の八雲)が和人地と蝦夷地の境となりました。
明治以降は渡島国茅部郡に属し、戸数が70戸以上あることと、尾札部本村から遠隔地であることから明治9年に村の一村となりました。
昆布採取が漁業の中心で、函館港が開港すると中国に向けて昆布輸出が盛んになり、価格が高騰する事態も起こりました。
昭和に入り、椴法華港も建設され、戦後は本格的に昆布の養殖にも取り組んでいます。ホッケ・昆布・イカなどを水揚げする純漁村で、昆布焼酎も販売されています。
水無海浜温泉
恵山岬の海岸線に湧き出る渚の温泉。
日本でも珍しい水無海浜温泉は天然の露天風呂です。潮の干満により、入浴可能な時間が日ごとに変わるのが特徴。
満潮時は水没し、干潮時のみ入浴できます。
ホテル恵風から海岸に向かってほど近いところに浴槽と周辺環境が整備され、利用しやすくなりました。
太平洋を間近に眺めながら、野趣たっぷりのぬくもりを肌で楽しめます。入浴はもちろん無料。オープンな環境なので、水着が必要です。男女別の脱衣室があります。