仁々志別線(ににしべつせん)
阿寒郡の雄別炭鉱鉄道線の穏弥平(おんねぴら)ー後に山花ー駅前と、仁々志別川中流域の仁々志別原野を結ぶ植民軌道です。
阿寒村の南東部にある仁々志別は明治末期から大正にかけて、鉄道枕木の造成や木炭生産で知られた地域でした。しかし、釧路に抜ける道路がないので、物資の搬入・搬出の輸送費が割高でした。
雄別炭鉱鉄道が開通した大正12年から仁々志別は、鉄道の穏弥平停車場経由で釧路へ抜けられるようになりました。
そうしてことで、仁々志別原野32線90号～穏弥平駅前間12.2キロが昭和12年9月に完成し、馬力での使用で開始となりました。
前後は道路整備が進み、トラック輸送も進み昭和39年廃止となりました。
写真は仁々志別川です