道立北海道文書館(もんじょかん)が、1960年代の半ばに民放テレビ局が制作した「新たに視聴区域となった市町村の紹介番組」のフィルムを保管していました。半世紀も前の65市町村の映像ですから、今は失われてしまった町や村の風景です。ネットに載せることはできませんので感想を含めて紹介します。

湧別町 1968年(昭和43年) 28分 白黒 音声なし    

昭和43年の映像ですが、この年は湧別町が開基85周年、開町70周年にあたり記念すべき年でもありました。
85年前とは1883年(明治16年)で、明治15年に網走刑務所に勤務していた宮城県出身の半沢真吉が、職を辞して農業目的で移住しアイヌ人を使役し開業。
大麻・大麦などを栽培していたとありますから、このあたりを開基としているのかもしれません。音声がないので確かなことではありません。
その15年後に開町となるので明治31年です。
明治30年からは屯田兵の湧別南・北兵村の入植がはじまりましたから、翌年が開町となるのでしょう。
開基を祝して、パーティーが開かれ、祝辞や開拓者の表彰式などが行われています。

湧別町の上空からの映像で、街並みや川、橋、そうしてサロマ湖が映されます。

湧別神社
祭りが盛り上がるのは、「柔道大会」「剣道大会」が恒例のように映りました。

湧別町の産業が紹介されています
酪農⇒トラクターによる土地の地ならしです。牧草地にするのでしょう。
     牛舎内では牛の乳しぼり→集乳缶に入れて運びます。
農業⇒馬鈴薯の収穫風景→馬に曳かせた芋掘り機で、手作業で芋の収穫。
     スノー食品工業㈱湧別工場が映されています。ジャガイモ→ニチメン
     ビートの収穫風景。
     アスパラスガの収穫→アスパラ工場で一連の作業風景が映され→「あ
     けぼの缶詰」が製品として出てきます。
林業⇒切り出した大木をトラクターで運び出し⇒木材工場ではチップの生産で
     す。切り出した山には⇒カラマツの苗を作り⇒苗を山で植えている作 
     業が映されています。
漁業⇒ホタテ貝を網で引き揚げ⇒大粒のホタテの貝柱を浜で生産しています。
     一方、牡蠣の吊るしを水揚げしている風景もあります。更に、海苔を
     作っている映像もあります。

湧別役場では議会の風景もありました。公民館では、青年研究会や料理研究なども行っています。

サロマ湖畔の番屋キャンプ場
若者がキャンプを楽しんでいる風景です。定番のカレーを作り、キャンプファイアーです。

最後は「シブノツナイ竪穴住居跡」が紹介されています。

以上