道立北海道文書館(もんじょかん)が、1960年代の半ばに民放テレビ局が制作した「新たに視聴区域となった市町村の紹介番組」のフィルムを保管していました。半世紀も前の65市町村の映像ですから、今は失われてしまった町や村の風景です。ネットに載せることはできませんので感想を含めて紹介します。

小清水町 1964年(昭和39年) 14分 白黒 音声なし   

小清水町の企画ではなく、札幌テレビ局の企画で映像化されたものと思われます。従って、観光を主体にした町の紹介でした。

オホーツク海沿いの小清水原生花園と濤沸湖は網走国定公園ですが、斜里岳を背景に映像が移ります。そうして南部の町境にある阿寒国立公園の藻琴山の紹介でした。
白黒であることが時代を象徴していますが、半世紀前のフィルムでカラーであればと残念です。

流氷のオホーツクかと思えば濤沸湖でした。氷を割り、網を上げる漁師と思われる人たちの映像ではじまります。濤沸湖には渡り鳥の白鳥の群れが素晴らしい。

そうかと思えば、斜里岳をバックに小清水原生花園に観光客が花園を回る映像です。
エゾカンゾー、ハマナス、エゾカンゾーなどなどが観光客(お年寄り・和服姿が目立ちます)の歩調に合わせて映し出されます。更に、砂浜には親子馬の姿があり、野生の花々とのコントラストが生きています。

小清水町街中の映像
町役場や議会の風景が映り、その中に銅像が入っています。音声がありませんので誰の銅像なのか不明ですが、明治24年、この地に駅逓が開設され宮城県の半沢という人が取扱人となりました。半沢という人物か、大正時代に本州の各県から団体入植が相次いで入植しましたのでその中の人物なのかもしれません。
更に、小清水高等学校のグラウンドで野球をやる学生たち、小清水赤十字病院などが映されています。

そうして、山の中の映像に変わり木や枝を切り束ねている作業と植林のための苗植えの風景。これは、この時代ほとんどの町や村で行っている映像です。木材を切り出して製造しますが、必ず切り出した場所に植えているのです。

パイロット地区
畑の作業を何台ものトラクターで土を起しています。原野を切り拓き田畑にするのでしょう。農業構造改善で小清水パイロット地区の指定を受けていました。

藻琴山
小清水峠の山開きの映像⇒バスで小清水峠の大展望台、後は登山で藻琴山山頂を目指します。
山頂からの眺めは、屈斜路湖、美幌峠、斜里岳などの絶景が見渡せます。

小清水町の原生花園は良く知られていますが、小清水峠からの藻琴山山頂のコースは近年人気が出てきているようです。