十勝の旅を、北海道市町村の紹介で「道東地区」に入れました。
十勝開拓の祖と言われる「依田勉三」を通して連載でつづっていきます。

陸の孤島

1803年、十勝国にはアイヌ民族が1044人住んでいたという記録があります。
釧路が1225人なので部落と呼べるものだったと思えます。
しかし、アイヌ民族は農耕民族ではなく狩猟民族であったため内陸は未開地でした。 

北海道には14の代表的な平野がありますが、十勝平野の面積は全北海道の10%ほどを占めます。この数字は、東京・千葉・神奈川の合計面積を上回ります。
広大な台地性の平野で「十勝大平原」といわれています。

西は日高山脈、北は石狩山地、東は白糠丘陵に囲まれており、南部は太平洋に面している広大な平野は、明治の後期まで長く閉ざされた陸の孤島でもありました。 

写真は、中央が日高山脈で南端が襟裳岬、山脈の右側一帯が十勝平野です。
アポイ岳ジオパークで写した写真。