「ここから十勝」
日高山脈は、北海道中央高地の狩勝峠(かりかちとうげ)から太平洋に突出する襟裳岬(えりもみさき)まで総延長約200キロ。
北海道南北につらぬく背梁の南半分をつくっており、この山脈は標高2000m級が立ち並び、道央・道南から道東の十勝への壁となっていました。
蝦夷といわれる時代から通行は太平洋沿岸の襟裳岬を通る道だけでした。
狩勝峠とは、松浦武四郎が石狩国と十勝国の県境の峠で一文字ずつとって名づけたものですが「ここから十勝」とは、この峠越えのことです。
この峠を越えて十勝に入る鉄道が開通するのは、まだまだ先の明治40年まで待たなければなりませんでした。
更に、日高から十勝に入るもう一つの日勝峠(日高・十勝)が国道274号線として全線開通するのは、昭和40年のことです。
写真は、現在の狩勝峠です