函館平野は北海道南西部、渡島(おしま)半島南端にある平野のことで、亀田平野、大野平野ともいいます。
該当する市町村は函館市・北斗市・七飯町になります。
大部分は大野川などのつくる沖積地で、七飯(ななえ)町峠下(とうげした)を頂点とする二等辺三角形をなしており、東部は段丘と洪積扇状地、西部は段丘と沖積扇状地。
函館平野は対馬海流の影響が津軽海峡にまで及ぶため、冬は北海道としては相対的に穏やかで、降雪もさほど多くはありません。
本州に比較的近い気候条件があることから、江戸時代から本州同様の農業の導入が取り組まれました。
平野の中央に位置する現在の北斗市の一部、旧大野町は、北海道で最初に米作が行なわれた場所とされ、元禄時代から米作が行なわれたとされています。
北海道農業の先駆地で、北斗(ほくと)市には水田発祥の記念碑があり、果樹栽培も古くから行われていました。