チャラツナイ岬 1

丸山岬を過ぎて左手に古平港を意識しながら進むと国道229号は直角に右折し、突き当りが古平町役場です。いちど古平町役場を訪ねたことがあります。
門はあるのですが、建物の入口がわからないのです。それだけ古い役所でした。役所を新しくして、この建物を道の駅にすると何かで読んだ記憶があります。

さて、古平の街中を通り、更に沖歌トンネルを抜けていよいよチャラツナイ岬に向かいます。この岬はかつてチャラセナイ隧道すいどうがありました。
「charse-nay」は「すべり降りている・川」のようですが、岬と隧道で名前が違う現象が起きています。
このチャラセナイ隧道の古平側坑口で大事故が起きました。隧道を抜けると余市町に入ります。

1996年(平成8年)2月10日午前8時10分頃、古平町側坑口直上の斜面の岩盤(最大高さ70m・最大幅50m・最大厚さ13m・重さ27,000tと推計)が崩落。
落石防護のために設けられていたトンネル巻き出し部の天井を突き破り、トンネル内を走行中だった中央バスの積丹町余別発小樽駅前行き路線バス(乗客18名、運転手1名)と、後続の乗用車(1名乗車)、対向の乗用車1台(1名乗車)の計3台が直撃を受けました。間一髪で脱出した乗用車運転の女性1名を除く20名が死亡しました。

25年前のことですが、未だに脳裏に焼き付いています。
写真は現在の新豊浜トンネルに入る手前にあるセタカムイ岩です。このセタカケイ岩の前に慰霊碑が立てられています。