ウスタイベ岬
北見神威岬から国道238号に戻り南下すると目梨泊岬(めなしどまりみさき)が地図にありますが、この岬はあるのかどうか良くわかりません。
次に登場するのは、枝幸港の北に突き出したウスタイベ岬です。ウスタイベとは、アイヌ語でウス・ウシタイペ・ぺッ(入江・林・川)に由来。
国道から外れて岬を一巡する道に入ると、先端の草原部分がキャンプ場となっており、その海岸線にあるのがウスタイベ千畳岩。
ウスタイベ千畳岩は、一面に畳を敷きつめたような巨大なブロック状の安山岩が波打ち際まで広がっています。この安山岩は1300万年前に噴火した溶岩などが急に冷えて固まったときに起きる「柱状節理」現象で生まれました。
ガラス質安山岩の貫入岩体で、北見神威岬など一帯は北オホーツク道立自然公園に指定されています。
岬は視界を遮るものがなく広い平原が広がり、そこには無料のウスタイベ千畳岩キャンプ場があります。手入れの行き届いたキャンプ場は車の乗り入れも可能な事から、シーズンになるとキャンピングカー等が訪れます。キャンプ場からは広い千畳岩が一望できるのが魅力で、階段を下りると海岸沿いの岩場に直接降りることができます。
また、冬になると流氷が千畳岩に直接接岸するため流氷のビューポイントにもなっています。
枝幸町は毛ガニ水上げ量日本一の町です。毎年7月の第一土曜日日曜日になるとウスタイベ千畳岩キャンプ場では枝幸かにまつりが開かれています。