夕張岳(ゆうばりだけ)

夕張岳は夕張山地の南部に位置しており、夕張川の水源にあたります。川の名はアイヌ語のユー・パロ(温泉・河口)に由来しますが、付近に温泉らしいものはありません。山麓周辺の桂沢湖、シューパロ湖を含め、夕張山地そのものが昭和30年に富良野・芦別道立自然公園に指定されています。

この山をめぐる河川は砂金採取が盛んだったようで、明治時代に砂金採取の事務所が見つかったといいます。
大正期に入って高山植物の新種ユウバリコザクラ、ユウバリソウなどが学会で発表になり、高山植物の宝庫として知られるようになりました。
しかし、盗堀が相次ぎ、国の天然記念物に指定され盗堀防止のボランティア活動で守られているといいます。

写真は、ユーパロ湖側から写されたもので中央に聳える真っ白い山が夕張岳です。春先に札幌の郊外を走ると東方向に台形の大きな山が見えます。

夏にユーパロ湖から描いた絵があります。