礼文島漂着伝説れぶんとうひょうちゃくでんせつ

昔、その昔の太古の時。
天塩の沖にあった利尻島りしりとうに一人の男を知らない、美しい女神めがみがおった。

ある年のこと、支笏湖しこつこの水があふれ、洪水こうずいとなり千歳ちとせにあった山が押し流され海まで流れていき、利尻島の北で止まり礼文島になった。

この時、利尻島に住んでいた美しい女神は、流されてくる礼文島の男の神様をみて、恐ろしくなり逃げだし、樺太島に渡り突岨山とっそさんという山に化身してしまった。

それからこの山を女山おんなやまというようになった。

更科源蔵 アイヌ伝説より

突岨山とチハヤ湾

突岨山は、樺太島の南部にある山。
元泊郡帆寄村内にあり、オホーツク海に面する形で位置していた。
標高682.2m。
最寄駅は
樺太東線近幌駅