道立北海道文書館(もんじょかん)が、1960年代の半ばに民放テレビ局が制作した「新たに視聴区域となった市町村の紹介番組」のフィルムを保管していました。半世紀も前の65市町村の映像ですから、今は失われてしまった町や村の風景です。ネットに載せることはできませんので感想を含めて紹介します。

中標津町  1964年(昭和39年) 18分 白黒  音声なし        

乾定太郎の銅像
映像は牛の牧場と乾定太郎と思われる銅像が長く映されるところから始まります。中標津の開拓は1911(明治44)年から始まりました。
広大な原野を切り拓き牧場をつくり、牛の群れは圧倒的な風景として心に残ります。
牛には、それぞれナンバーが入っており検査が行われており、牛肉の生産なのでしょう。牛は屠殺され、バラシして吊るしという映像です。

農業
畑作は「馬鈴薯」で広いジャガイモ畑はトラクターによる除草剤まきです。
これも馬鈴薯改良のための研究が映されています。
ジャガイモは中標津農協でんぷん工場に運ばれ製品となります。

木材
製材工場では材木の加工風景が映されています。

中標津市街地の風景
街はスーパー(⑤スーパー)が創立11周年記念の大売り出しです。
中標津駅が映っています。列車が入ってくると、大変な人の下車風景です。

中標津空港
飛行場の滑走路工事が進められています。中標津町は1989年(昭和64・平成元年)までJR標津線がありましたが、利用者が減少し、廃線となりバスに転換されました。その間に国道272号が開通し、中標津空港が開港しました。

養老牛温泉
この当時の唯一の温泉だったのでしょう。花山壮が映っています。

開陽台
武佐岳の麓にあたる標高271mの台地、開陽台からは北海道の雄大さを実感できます。
当時の開陽台で、やはり地平線が丸く見えるので人気があったのでしょう。眼下には根釧台地が広がり、格子状防風林も見渡せます。

                               以上