道立北海道文書館(もんじょかん)が、1960年代の半ばに民放テレビ局が制作した「新たに視聴区域となった市町村の紹介番組」のフィルムを保管していました。半世紀も前の65市町村の映像ですから、今は失われてしまった町や村の風景です。ネットに載せることはできませんので感想を含めて紹介します。

上ノ国村 1964年 18分 白黒 音声なし            

上ノ国町は、15世紀ころ蝦夷地に和人が初めて上陸したところです。今なお中世を忍ばせる遺跡が保存されている町です。このフィルムには、その中世といわれる歴史的遺跡などが映像で紹介されています。一般には公開されていないものもあるので貴重です。

上国寺

例えば、松前藩の始祖と言われる「武田信広」の鎧兜や北海道最古の寺と言われる「上国寺」の内部まで見ることができます。

上空からの映像ではじまり、町の全景と町を流れる天の川がよくわかります。
1855(安政2)年、北村に水田を開き、さらに新村地区の開墾に従事し「天の川」流域の水田の基礎を築いた新村久兵衛翁の顕彰碑なども映されています。

57年前の映像ですが、当時の産業「水田」「畜産(豚・牛)」「林業(木材製造・松)」「漁業(汐吹漁港)」さらに、石炭かブラックシリカは音声がないのでわかりませんが、鉱石の産業もありました。
これらは、今日の産業として再考の余地があるかもしれません。

最初に夷王山の鳥居が登場し、勝山館跡(国指定史跡)などが家庭で見れるのは、このフィルムだけでしょう。